7月お知らせとバリ島のガルンガンって何?歴史?場所は?
ガルンガンとクニンガン
バリ島のプクリサン(Pekerisan)川の神話、10世紀ごろのワルマデワ王国時代のお話が元になっています。
悪(アダルマ Adharma)であるマヤデナワ王は暴君あり、頭が良く傲慢だったとされています。
この王は自分が神であることを宣言し、民に崇めるように命令していました。
自分以外の神に祈ることを禁止していたのですが、民たちは隠れて善(ダルマ Dharma)の神々に祈りを捧げていました。
そんなマヤデナワ王の振る舞いは遂に神々の怒りにふれます。
マヤデナワ王討伐のためにバタラ インドラ神が地上に落ち立ちます。
そして民と共に徐々にマヤデナワ王を追い詰めていきます。
タンパクシリンの森に逃亡したマヤデナワ王は追ってくる民たちを殺害しようと湧き水に毒を混ぜます。
民たちはこの毒の水を飲みバタバタと倒れていきます。
バタラ インドラ神は聖剣(クリス Kris)を地面に突き刺すと、そこから水が湧き泉になりました。
この泉の水を飲むと民たちは息を吹き返したといいます。
現在のバリ島での地理関係
最終的にマヤデナワ王はプタヌ(Petanu)川の川岸に追い詰められて滅びたと言われます。
この追い詰められたプタヌ(Petanu)川は悪の王の血が流れたといわれ、人々は水田にこの川の水を引かないようです。
ティルタ ウンプル (Tirta Empul)
現在は観光地にもなっており、ヒンズー教徒でなくても聖水を浴びることができます
浴びる順番や、浴びては行けない場所もあるので注意!
また、聖剣(クリス Kris)が生み出した泉は聖なる泉 ティルタ ウンプル(Tirta Empul)と呼ばれています。
そこから流れ出した川は聖剣 Krisに名詞語(pe-an)をつけて プクリサン(Pekerisan)川となりました。
(ティルタ ウンプルの隣には、スカルノ大統領(デヴィ夫人の旦那さん)が1954年に訪問した際に建てられた別荘があり、現在は政府要人のレストハウスになっています。)
バリ島のガルンガンの風景
この物語の「善が悪を滅ぼし勝利したこと」を記念しお祝いする日がガルンガンの始まりとなっています。
「ガルンガン 迎え盆」は神々が地上に降り、先祖の霊が現世に戻って来る日となりました。
家の入り口の右側の前にペンジョール(Penjor)という湾曲した竹の棒にココナッツの葉で飾られた装飾品(日本の七夕の竹飾りみたいなもの)を立てます。
これが先祖の霊を迎える目印になり、日本でいう迎え火や門松と同じ役割になっており、35日間家の前に立てられ続けます。
そして11日後には「クニンガン 送り盆」といって祖先の霊を天界に送り出しをする日があります。
パスカクはバリ島の田舎の地区と共栄共存することが重大なミッションです。
この神聖なお祭りを行うことでリフレッシュし、モチベーションがあがるのがバリ人です。
お祭りを終えたデザイナーは建築パース制作でもっと精度をあげ、お客様に還元できると思っています。
では実際にガルンガンには何をするかは次回に書こうと思います。